第9回大会のWeb開催について
大会長 小薗真知子
熊本保健科学大学リハビリテーション学科
言語聴覚学専攻
2020年に熊本で予定しておりました日本吃音・流暢性障害学会第8回大会は、新型コロナ新型ウィルス感染対策のため、急遽Web大会に変更し学会本部により開催されました。短い準備期間で、第8回大会を行われた大会長の長澤先生をはじめ担当の先生方に心よりお礼申し上げます。
2021年夏には通常の学会が開催できるとの見通しで、第9回大会を熊本で現地開催する予定でしたが、2021年春となった現時点でも新型コロナウィルス感染者数は収束せず、ワクチン接種も始まったばかりです。
そのため、2021年度の第9回大会は、熊本主催でWebにて開催することになりました。様々な角度から検討いたしましたが、県をまたいだ移動が自由にならないなかでの来県は難しい方が多いであろうこと、会場の整備、ボランティアの確保など難しいことが理由です。
しかしながらWeb開催であれば、全国どこからでも参加できる利点があり、また、当日参加されることが難しい方も、後日、聴講できるように、オンデマンド配信の準備も検討しています。私たち自身が新しい生活様式のプラスの面をとらえる発想をもち、Webであっても熊本らしさを学会のプログラムの中にも生かしていきたいと思っています。
熊本地震から5年が過ぎ、寸断されていた阿蘇地方への国道も開通しました。また、熊本城も着々と修復がなされ、街の復興も進んでおります。今回は叶わないとはいえ、新型コロナ感染症が収束して、たくさんの皆様に安心して熊本に来ていただけることを心から願っております。
本学会を主催するのは九州では熊本が初めてとなります。この学会開催を機に地域での吃音の理解を拡げ、全国との連携を深めていきたいとの思いで実行委員一同取り組んでおりますので、多くの方々のご参加をお待ちしております。